たまに著名人がブログや会見などで問題発言をしたことによって、「炎上」という現象が起こります。

わりと一般的な言葉になりつつあり、炎上マーケティングを行うには単純に炎上を起こせばいいと勘違いしている人も多いため、炎上マーケティングの特徴、行う上で考慮スべき点をよく把握しておく必要があります。

炎上マーケティングとは

ウェブサイト上で非難を浴びるであろう不適切な発言、もしくは他者に対しての批判などのネガティブな表現をすることによって生じる「炎上」を意図的にを起こすことによって認知度を上げるマーケティング手法です。

一般的に「炎上」は否定的な評判によるものであり、企業や商品に悪感情を抱かれボイコットにつながる恐れもあるため、望ましい状態であるとはいえません。

しかし、良い話より悪い話のほうが人の印象に残りやすく、拡散されやすいため、いわゆるバズを引き起こしやすいです。

また、「炎上」の規模によっては、マスメディアで取り上げられることになるため、大きく注目される可能性があります。

この流れを多大な宣伝費をかけること無く知名度を上げることに利用したものが炎上マーケティングです。

 

炎上マーケティングをやる際に注意すべきこと

炎上マーケティングを行う上で絶対に考えておかなくてはならない事は大きく分けて下記2点です。

  1. 最終的な目標を明確にする
  2. 論理的に筋の通っていないただの愚痴、批判になっていないか確認する

それぞれ見ていきましょう。

最終的な目的を明確にする

例えば自分の認知度を上げるために炎上マーケティングを行う場合、認知度を上げて最終的にどうしたいのかという点をしっかり考える必要があります。

  • 自分のサービスや商品を売りたい。
  • 自分の名前を売ってスポンサーを得たい。

等様々な理由があると思います。

炎上マーケティングは、ネガティブな話題を大体的に取り扱うため、話題になりやすい代わりに必ず批判を受けます。

その批判の影響で、最終的な目的から逆に遠ざかってしまうリスクは必ず考慮しなくてはなりません。

例えばこの記事はJespaの大会運営の杜撰さを批判する記事となっています。

JeSPAはいったいどこを向いてeSportsをやっているのか? 選手不在の大会を糾弾する

この記事の目的は「Jespaや他のEsports団体の運営体制の向上を訴える」と言うことではないかと思います。

しかし「何のために向上を訴えるのか」という点を掘り下げて考えると、この記事の潜在的な目的は「日本のEsportsの発展」になると思います。

さて、この記事の書き方だと「やっぱ日本のEsports業界は闇だな」といった悪いイメージだけ先行し日本のEsportsの発展からは遠ざかってしまっている可能性があります。

Jespaや他のEsports団体の運営体制の向上を訴える」のが目的であれば、運営に直接記事に書いていることをそのまんまクレームを入れると言った方法の方が効果的である可能性も高いです。(仮に私だったら記事の内容をそのままメールで送りつけ、正式な回答、見解をいただけない場合一般公開して世論に訴えると脅します。記事にするのはその後)

本来の目的をしっかり考えると炎上マーケティングよりリスクを抑えて、かつより効果的な解決策が見つかる可能性があります。

本来の目的をしっかり踏まえ、リスクとリターンをしっかり考えた上で行いましょう。

論理的に筋の通っていないただの愚痴、批判になっていないか確認する

基本的に芸能人など、第三者よりギャラ、スポンサーを得る仕事を得ている人は炎上マーケティングを行うのは難しいです。

なぜなら、第三者テレビ局、広告元など)が悪影響を恐れ使ってくれない可能性が高いからです。

ゲスの極みとの不倫騒動で炎上したベッキーが次々とレギュラー番組からの降板、CMの打ち切りにあってしまったのは記憶に新しいです。

しかし、ホリエモンは、炎上をよく起こしていますがテレビ番組に良く出演しています。

この二人の違いは「問題を犯した人」と「尖った意見を言う人」という点です。

炎上は大体この2つのどちらかで起こります。

また、「尖った意見を言う人」だけだと自分の意見に筋が通ってなかった場合、自分が100%悪者になってしまうので、筋が通っているかどうかも重要なポイントです。

明らかな問題行為であればもちろんダメですが、筋の通っている意見であれば基本的に問題ありません。

また、特定の相手を批判する場合、あることないこと批判をすると相手から名誉毀損等の訴訟されたりする可能性もありますので、やるのであれば徹底的に論理武装して覚悟を持ってやりましょう。

炎上マーケティングの成功事例と失敗事例

成功例:ルーマニアのチョコレート菓子「ROM」

ルーマニアのチョコレート菓子「ROM」は、もともとルーマニアの国旗をモチーフにしたパッケージにしていました。

しかし近年では、若い人を中心に、ダサいお菓子の代名詞と見做され、売れ行きが乏しくなりました。

そこで、パッケージを若い人のクールなイメージの典型例であるアメリカ国旗のデザインにわざと変更しました。

そしてパッケージ変更はすぐにSNSで広がり、ニュースにまでなります。

そして、当然のごとくアメリカ国旗への変更に反対する声や、ROMに対する非難が上がりました。

しかし、その後すぐにROMはパッケージを元のデザインに戻したのです。

 

ROMによると、炎上する可能性があることを予想しており、それを見越した上で、元に戻すことを初めから考えていたと言います。

消費者からの避難が来るのを予期した上で、大規模に広告し、最後にネタばらしをすると言った方法。

具体的には、この炎上により、Facebookのいいね数はわずか4日間で20000人増え、6日間で従来より300%増加したようです。さらに、ブランド指数が20%以上も増加したようです。

このようにしてROMは炎上マーケティングをうまく使い、実際多くのファンを獲得するに至りました。

失敗例:北海道、長万部町のゆるきゃら「まんべくん」

 

(引用元:http://livedoor.4.blogimg.jp/hamusoku/imgs/9/9/996a8941-s.jpg)

北海道、長万部町のマスコットキャラクターまんべくんは、Twitterで「毒舌」というキャラで、炎上マーケティングを行いある程度人気になったものの、やりすぎて最終的にアカウント停止になったゆるキャラです。

少し過激な発言をしては、「すまんべえ」と謝罪し、そのゆるさに多くのフォロワーを獲得し、過激な発言をしたとしても、フォロワーからフォローされ守られるという典型的な炎上系キャラでした。

しかし、その過剰さは度を過ぎます。

「昨日、子ども2人殺したよ!」

「キミの元カレどころか家族全員殺す!」

というような超過激な発言や、名誉毀損の発言をし続けていたまんべくんですが、8月14日に戦争に関する政治的発言をします。

「戦争のドキュメンタリー番組を見たッ! 当時の日本は北朝鮮状態な件」

「日本の犠牲者三百十万人。日本がアジア諸国民に与えた被害者数二千万人」

これらの発言がついにSNS上で大きな波紋を呼び、長万部町役場には講義の声が殺到し、アカウント停止になりました。

 

但し、普通のことを言う人間はつまらない

芸能人を見れば分かりますが、どの人もそれぞれキャラクターが立っていることが分かります。

決して、普通の意見を言う人はいません。たまにそういう人もいますが、知らない間に消えている場合がほとんどです。

一方、生き残っている芸能人に共通する事柄として「何かしらの批判を受けることで、嫌われる人を敢えて作り出している」という事があります。

つまり、その逆に好かれる人も作り出しているのです。これがブランディング化に繋がります。

ただテレビを見て無駄な時間を過ごすのではなく、「なぜ、この人は有名になれたのか」を考えると頭の思考が回転し始めるようになります。

まとめ

炎上マーケティングは諸刃の剣。

炎上マーケティングを行う前に本来の最終的な目的を明確にする。

リスクとリターンを掘り下げて考え、最終的な目的に向けてベストな方法か再度確認する。

本来の目的をしっかり考えると炎上マーケティングよりリスクを抑えて、かつより効果的な解決策が見つかる事もある。

何かを批判をする場合は上記に加え、「論理的に筋が通っているかどうか」「批判先から受ける考えられる対応」をしっかり考慮しておく。

繰り返しになるが、最終的な目的を達成するためには何が必要かということを深く掘り下げて考えること。

 

Martin Dwyer
Application Developer
Rachel Wright
Art Director & Photographer
Andrew Butler
Photographer & Illustrator
Arrow
Arrow
Slider

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です